ESTAだけじゃない。出発前に忘れやすい「電子渡航認証・事前登録」チェックリスト【2026年9月版】 | ポイ活マイルラボ

ESTAだけじゃない。出発前に忘れやすい「電子渡航認証・事前登録」チェックリスト【2026年9月版】

空港の出発案内板 予約・使い方のコツ

結論から言います。いまは「渡航先」だけでなく「乗継する国」まで含めて、出発前にオンラインで申請・登録しておく手続きが必要な国が一気に増えています。これを済ませていないと、空港のチェックインで搭乗そのものを断られることがあります。航空会社の公式案内にも「申請を完了していないお客様は搭乗いただけない可能性がある」とはっきり書かれています。

落とし穴は3つです。

  • 乗継の国を忘れる。たとえばカナダ経由でアメリカへ行くなら、カナダのeTAとアメリカのESTAの両方が要ります
  • 「前に取ったから大丈夫」。パスポートを更新すると、前に取った認証は無効になります
  • 申請できるタイミングが国によって違う。早めに取っておける国と、「到着の3日前から」しか登録できない国が混ざっています

マイルで航空券を取れたのに、この手続きひとつで乗れなかったら本当にもったいない。この記事では、日本のパスポートで旅行するときに必要な手続きを、2026年9月20日時点の情報で一覧にしました。

なぜ今、こんなに増えたのか

2025年から2026年にかけて、紙の入国カードをオンライン登録に置き換える国が相次ぎました。タイは2025年5月、台湾とインドネシアは2025年10月から、オンライン登録が義務になっています。

イギリスは2025年1月から日本人も電子渡航認証(ETA)が必要になり、2026年4月には料金が20ポンドに上がりました。ヨーロッパのシェンゲン圏では、2026年4月から入国時に顔写真と指紋を登録する新しい出入国システム(EES)が全面運用になり、さらに事前申請が必要なETIAS(エティアス)が2026年10月から12月の間に始まる予定です。

韓国は逆に、日本人のK-ETA免除が2026年12月31日まで延長されました。ただし、代わりに「電子入国申告書(e-Arrival Card)」の事前登録は必要です。「免除と聞いたから何もしなくていい」ではありません。

一覧表:日本のパスポートで必要な手続き(2026年9月20日時点)

料金は現地通貨です。各国の制度は変更されることがあるので、申請時に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

渡航先必要な手続き料金・有効期間いつ申請できるか乗継だけでも必要?
アメリカ(ハワイ含む)ESTA40.27ドル/2年出発の72時間前までに。早めが安心必要(アメリカは乗継でも入国審査を通る)
グアム・サイパンGuam-CNMI ETA無料/2年(1回の滞在は45日まで)出発前有効なESTAがあれば不要
カナダeTA7カナダドル/最長5年出発前(多くは数分〜数日で結果)必要
イギリスETA20ポンド/2年出発前(通常3営業日以内に結果)入国審査を通らない乗継(ヒースロー・マンチェスター)は当面不要。荷物の受け取りやターミナル移動で一度入国するなら必要
ヨーロッパ(シェンゲン圏29か国)ETIAS(2026年10〜12月に開始予定)20ユーロ(18歳未満・70歳超は無料)/3年の予定開始後に申請。開始から半年程度は移行期間開始後の運用は公式サイトで確認
韓国電子入国申告書(e-Arrival Card)。K-ETAは2026年12月31日まで免除無料/1回ごと到着の3日前から入国する場合に必要
台湾オンライン入境登記(Taiwan Arrival Card)無料/1回ごと到着の3日前から入国する場合に必要
タイタイデジタル到着カード(TDAC)無料/1回ごと到着の3日前から入国する場合に必要
シンガポールSG Arrival Card無料/1回ごと到着の3日前から入国しない乗継は不要
マレーシアMDAC(デジタル到着カード)無料/1回ごと到着の3日前から入国する場合に必要
インドネシア(バリ含む)All Indonesia(到着カード)に加えて到着ビザ到着カードは無料(ビザは別料金)/1回ごと到着の3日前から入国する場合に必要
フィリピンeTravel無料/1回ごと到着の72時間前から入国する場合に必要
カンボジアe-Arrivalに加えてビザe-Arrivalは無料(ビザは別料金)/1回ごと出発前入国する場合に必要
ベトナム45日以内ならビザ免除。オンライン事前申告は試験運用中で任意———
オーストラリアETA(公式アプリから申請)20豪ドル/1年出発前入国する場合に必要
ニュージーランドNZeTAに加えてIVL(観光税)NZeTAはアプリ17・Web23NZドル、IVLは100NZドル/2年出発前(結果まで最大72時間)乗継でもNZeTAは必要(IVLは不要)
イスラエルETA-IL25シェケル/2年出発前入国する場合に必要
スリランカETA観光30日以内は日本人無料(2026年3月時点)/1回出発前入国する場合に必要

香港や中南米など、この表にない国・地域は「不要」という意味ではありません。行き先が決まったら、次の「確認手順」で必ず調べてください。

乗継の国、忘れていませんか

いちばん多い見落としがここです。実際の乗継パターンで見てみます。

  • 日本→バンクーバー乗継→アメリカ:カナダのeTAとアメリカのESTA、両方が必要
  • 日本→ニューヨーク乗継→中南米:ESTAが必要。アメリカには「乗継専用エリア」がなく、乗継でも必ず入国審査を通ります
  • 日本→ロンドン乗継→ヨーロッパ:入国審査を通らない乗継なら当面ETAは不要。ただし、乗継便が別ターミナルで一度入国する場合や、荷物を受け取り直す場合は必要。迷ったら取っておくのが安全です
  • 日本→シンガポール乗継→ヨーロッパ:入国しなければSG Arrival Cardは不要。乗継の待ち時間に市内へ出るなら必要

「乗継だから関係ない」と思い込まず、経由地の国名も書き出すのがコツです。

「前に取ったから大丈夫」がいちばん危ない

ESTAやeTAは一度取れば数年使えます。だからこそ、次の3つを見落としがちです。

  • パスポートを更新したら取り直し。認証はパスポート番号に紐づいています
  • 有効期間は国ごとに違う。アメリカ2年、カナダ最長5年、イギリス2年、オーストラリア1年
  • 家族は1人ずつ。子どもの分も別に申請が必要です

出発前に「自分の認証がいつまで有効か」を、公式サイトで確認しておきましょう。

いつやるか:「早めに取れる国」と「3日前からの国」

ここが一番の落とし穴です。手続きは2種類に分かれます。

航空券を取ったその日にやる(早めに取れる)
アメリカ、グアム、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、イスラエル、スリランカ。審査に時間がかかることがあるので、早いほど安心です。

出発の3日前にまとめてやる(それより前は登録できない)
韓国、台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン。滞在先のホテルの住所や便名を入力するので、予約確認メールを手元に置いてスマホで登録します。

おすすめは、航空券を取った日にカレンダーへ「出発3日前:到着カード登録」と入れておくことです。これだけで、当日空港で慌てることがなくなります。

申請は必ず公式サイト・公式アプリから

検索結果の上位に出てくる「代行サイト」で、公式の数倍の料金を払ってしまう失敗は、ESTAに限らずどの国でも起きています。無料の到着カードにまで手数料を取るサイトもあります。公式サイトのURLは各国の大使館ページや、航空会社の案内ページからたどるのが確実です。偽サイトの見分け方は「ESTA申請で損をしないために:偽サイトの見分け方」で詳しく書いています。

私の確認手順(3ステップ)

  1. 航空券を取ったら、乗継地を含めて国名をすべて書き出す
  2. 利用する航空会社の「電子渡航認証」の案内ページから、各国の公式サイトへ進む(ANA・JALともにまとめページがあります)。あわせて外務省の海外安全ホームページで最新の入国条件を確認する
  3. 早めに取れるものはその日に。到着カード系は出発3日前にスマホで登録する

まとめ

  • 電子渡航認証・事前登録が必要な国は、2025〜2026年で一気に増えた
  • 「渡航先」だけでなく「乗継する国」も対象。未申請だと搭乗を断られることがある
  • 「早めに取れる国」と「到着3日前からの国」があるので、航空券を取った日と出発3日前の2回に分けて済ませる
  • パスポートを更新したら取り直し。申請は必ず公式サイトから

せっかくマイルで取った航空券です。最後のひと手間で、安心して出発しましょう。

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