1マイルは何円?同じ1万マイルが1万円にも8万円にもなる理由 | ポイ活マイルラボ

1マイルは何円?同じ1万マイルが1万円にも8万円にもなる理由

飛行機の窓から見た翼と夕焼け。「1マイル=何円?」の見出し入り 予約・使い方のコツ

結論から言います。1マイルの価値は「1円」ではありません。何に使うかで、1円にも、5円にも、8円にもなります。

同じ1万マイルでも、電子クーポンに換えれば約1万円、安い時期の国内線に使えば1万4千円分、直前の国内線なら4万9千円分、国際線のビジネスクラスなら8万円分の航空券になります。全部、航空会社の公式の数字で計算できます。

落とし穴は、この違いを知らずに「とりあえず1円で使ってしまう」こと。せっかく貯めたマイルの価値を、自分で5分の1に下げてしまう人が本当に多いのです。

この記事では、ANA・JALの公式レートと、この記事を書いた日(2026年9月24日)にJAL公式サイトに表示されていた実際の運賃で、1マイルの価値を計算します。

結論:1マイルの価値は「何に使うか」で決まる

先に早見表です。数字の根拠はこのあと1つずつ説明します。

使い方1マイルの価値根拠
ANA SKY コイン・e JALポイントに交換(1万マイル未満)1.0円両社の公式交換率
ANA SKY コイン・e JALポイントに交換(1万マイル以上)1.2〜1.7円両社の公式交換率
国内線の特典航空券(安い日)1.4円東京〜沖縄で計算
国内線の特典航空券(直前・混む日)4.9円東京〜沖縄で計算
国際線エコノミー(ハワイ)3.6円東京〜ホノルルで計算
国際線ビジネスクラス(ハワイ)8.1円東京〜ホノルルで計算

上と下で、同じマイルの価値が8倍違います。「マイルは貯め方より使い方」とこのブログで繰り返しているのは、この差があるからです。

計算式は1つだけ:「払わずに済んだ運賃 ÷ 使ったマイル」

1マイルの価値は、この式で出ます。

1マイルの価値 =(現金で買った場合の運賃 − 特典航空券でも払う諸費用)÷ 使ったマイル数

「特典航空券でも払う諸費用」とは、燃油サーチャージと空港税などのこと。マイルで取っても現金で請求されるので、価値を計算するときは運賃から引いておきます。国際線ではこれが往復で数万円になるので、無視すると価値を高く見積もりすぎます(詳しくは「特典航空券の燃油サーチャージを0円にする方法【ANA・JALマイル別】」)。

もう1つ大事なのは、「現金で買った場合の運賃」に何を入れるかです。ここで多くの人が迷います。

  • 自分が実際に買う値段を入れるのが正解です。いつも早割で1万3千円の席を買っている人が、その席をマイルで取ったなら、価値は1万3千円で計算します
  • 「定価は4万6千円だから4万6千円分お得」と考えるのは、自分では絶対に払わない値段を基準にしているので、実感とずれます
  • 逆に「ビジネスクラスなんて現金では買わないから価値ゼロ」も違います。その席に自分ならいくらまで払うかが基準です。30万円なら払ってもいいと思うなら、価値は30万円で計算します

つまり「1マイル=何円」は、人によって少し違って当然です。ただ、公式の数字で計算した目安を知っておくと、自分の使い方が得か損かが一目で分かります。

例1:東京〜沖縄。同じ9,500マイルが1.4円にも4.9円にもなる

JALの東京(羽田)〜沖縄(那覇)は、片道の特典航空券が「基本マイル数」で9,500マイルです(普通席・直行)。

JAL公式サイトの月別最安値カレンダーで、2026年9月24日に表示されていた片道運賃を並べます。

搭乗日最安の片道運賃9,500マイルで取った場合の1マイルの価値
11月の平日(月別最安値の日)13,360円1.4円
10月の平日(週半ば)28,540円3.0円
10月8日(木)50,210円5.3円
9月24〜26日(当日〜2日後)46,910円4.9円

安い日に取れば1.4円、直前や混む日に取れば4.9〜5.3円。同じ路線・同じ9,500マイルで3.5倍の差です。

ここから分かるのは、国内線のマイルは「安い日」に使うともったいないということ。早割で1万3千円の席なら現金で買って、マイルは直前に決まった帰省や、運賃が跳ね上がる連休に取っておく。これだけで、同じマイルの価値が3倍以上になります。

ANAも構造は同じです。東京〜沖縄はローシーズン8,000・レギュラー9,500・ハイシーズン12,000マイル(片道)。ハイシーズンは必要マイルが増えますが、現金の運賃はそれ以上に上がるので、1マイルの価値はやはり混む日ほど高くなります。

例2:東京〜ハワイのエコノミー。1マイル3.6円

ANAの東京〜ホノルルは、往復のエコノミーがローシーズン35,000・レギュラー40,000・ハイシーズン65,000マイルです(2025年6月24日以降の予約・発券分)。

JAL公式サイトで2026年9月24日に検索した、東京(羽田)〜ホノルルの直行便・エコノミーの運賃は、往路11月18日が120,530円、復路11月23日が90,290円、往復で210,820円でした(燃油サーチャージ・税金を含む大人1名の金額)。11月18日はANAのレギュラーシーズンなので、特典航空券なら往復40,000マイルです。

ただし特典航空券でも燃油サーチャージと諸税は払います。JAL便のハワイは燃油だけで片道30,900円(2026年9〜10月発券分)なので、往復の燃油と諸税をざっくり65,000円として運賃から引きます。

(210,820円 − 65,000円)÷ 40,000マイル = 1マイル約3.6円

国内線の安い日(1.4円)の2.5倍。エコノミーでも、国際線に使うだけで価値が上がります。

例3:ビジネスクラス。1マイル8.1円で、1万マイルが8万円になる

ANAの東京〜ホノルル往復のビジネスクラスは、ローシーズン80,000・レギュラー85,000・ハイシーズン135,000マイル。

同じ日程(11月18日発・23日帰り)をJAL公式サイトでビジネスクラスで検索すると、JAL便の直行は往路374,530円(JL72)、復路377,290円(JL73)、往復で751,820円でした(燃油サーチャージ・税金込み、大人1名、2026年9月24日時点)。レギュラーシーズンなので特典航空券は85,000マイル。燃油と諸税の65,000円を引いて計算します。

(751,820円 − 65,000円)÷ 85,000マイル = 1マイル約8.1円

1万マイルが約8万円分の航空券になる計算です。同じ日程で提携便(ハワイアン航空の共同運航便)を選べば往復549,820円で、そちらで計算しても1マイル5.7円。どちらにしても、国内線の安い日の4〜6倍です。

「ビジネスクラスは現金では買わない」という人も、この席に30万円なら払ってもいいと思うなら、価値は(300,000 − 65,000)÷ 85,000 = 2.8円。それでも国内線の安い日の2倍です。

北米はさらに差が開きます。ANAの東京〜北米往復はビジネスクラスで100,000〜105,000マイル(ロー・レギュラー)。現金なら片道の燃油サーチャージだけで55,000円かかる路線で(2026年9〜10月発券分)、往復の運賃は数十万円から100万円を超えることもあります。マイルの価値が最大になるのは、この「長距離のビジネスクラス」です。「特典の使い方:座席のグレードを選ぶ」で書いた結論は、数字にするとこうなります。

現金化はいくらになるか:ANA SKY コイン と e JALポイント

「航空券に使う予定はない」という人の基準になるのが、両社の電子クーポンです。航空券やツアーの支払いに1ポイント=1円で使えます。

ANA SKY コイン(ANA公式の交換率表、2026年9月24日確認)

交換マイル数一般会員ANAカード(一般・ワイド)SFC・ゴールドカードダイヤモンド・プラチナ・ブロンズ
1〜9,9991.0倍1.0倍1.0倍1.0倍
10,0001.2倍1.2倍1.2倍1.3倍
20,0001.2倍1.3倍1.3倍1.4倍
30,0001.2倍1.4倍1.4倍1.5倍
40,0001.2倍1.5倍1.5倍1.6倍
50,000〜200,0001.2倍1.5倍1.6倍1.7倍

JAL e JALポイント(JAL公式、2026年9月24日確認)

  • 1,000マイル=1,000ポイント(1.0倍)
  • 10,000マイル=15,000ポイント(1.5倍)
  • 1,000マイル単位で交換。100マイルからの交換は2025年12月15日で終了

つまり現金同等に換えると、1マイルは1.0〜1.7円。これが1マイルの「下限」です。特典航空券で1.4円以下の使い方をしているなら、素直にコインやポイントに換えた方が得、というモノサシにもなります。

なお、提携ポイントやギフト券への交換はこれより低いレートが多いので、「1マイル=1円を切る使い方はしない」と決めておくと迷いません。

価値を下げないための3つのルール

  • 1. 貯めるときは「1マイル=2円」で見積もる。ポイントサイトの案件でマイルにするか現金にするか迷ったら、マイルを2円換算して比べる。国内線の安い日で1.4円、国際線なら4円以上になるので、2円は現実的な中間値です
  • 2. 使うときは「4円以上」を狙う。直前の国内線、連休、国際線のエコノミー以上。この3つならほぼ達成できます。1.4円の使い方しか思いつかないなら、コインやポイントで1.2〜1.7円に換える方がむしろ得です
  • 3. 空席で必要マイルが増える仕組みに注意する。JALの国内線は空席が少ないと「特典航空券PLUS」で必要マイルが上がります。東京〜沖縄なら上限44,500マイル(2026年10月1日発券分から49,000マイル)。上限で取ると46,910円÷44,500マイル=1.1円で、e JALポイントに換えるのと変わりません。上限近くまで上がっていたら、その日はマイルを使わない判断が正解です(「JAL国内線特典航空券PLUS、10/1改定で上限が最大7,500マイル増」)

まとめ

  • 1マイルの価値は使い方で決まる。下限はANA SKY コイン・e JALポイントの1.0〜1.7円
  • 東京〜沖縄の特典航空券は、安い日で1.4円、直前・混む日で4.9円。同じマイルで3.5倍
  • 国際線はエコノミーで3.6円、ビジネスクラスで8.1円。1万マイルが8万円になるのはここ
  • 貯めるときは2円換算、使うときは4円以上を狙う。空席で必要マイルが跳ね上がった日は使わない

マイルの貯め方の基本は「マイルの貯め方【基礎編】」、貯めたマイルをどの席に使うかは「特典の使い方:座席のグレードを選ぶ」で紹介しています。

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